奇跡の「モーツァルト!」パトリック・シュタンケさん
2006年にミュンヘンでヴォルフガングを演じたパトリック・シュタンケさんが、2008年にドイツのテクレンブルクの野外劇場でヴォルフガングを演じるというので、チケットを取り、エッグアートを準備していました。
ところが、旅行の前に緊急入院、即日手術となり、旅行どころでは無くなりました。しかも、原因不明のためお腹を大きく切り、退院してから通院も服薬も無し。原因不明なのに何の治療するの、と医師に笑われました。
以前から、母には「海外旅行に一人で行くの止めて」とお願いされ、弟には「国内、海外関係なく一人旅は止めな」と言われていました。
「自分で稼いだお金で好きなことをして何が悪い」と反論していたのですが、緊急事態に母と弟に多大な迷惑をかけ、いつ体がどうなるか分からない状態では、反対される旅行に行けません。
パトリックさんは来日公演の常連さんではないし、エッグアートを渡す機会はもう無いだろうと、もう少しで完成するエッグアートはそのまま放置していました。
ところが、2010年に「M.クンツェ&S.リーヴァイの世界」クリエ ミュージカル・コンサートにパトリックさんが出演するというので、エッグアートを完成させました。
漫画でミュンヘン公演の時のプラター公園を描きます。
手品では、ヴォルフガングの頭に袋をかけ、首を斧で切ります。実際は「切れてなーい」とヴォルフが無事な姿を見せるのですが、袋が汚かったのか、顔が汚れています。コンスタンツェが布で拭いてあげている最中に、いきなりキスをして、殴られるヴォルフ。
この演出では、アマデがバク転や側転を披露します。
才能の表現って、本当に様々ですね。
[卵の上方]
コロレド大司教が円盤に乗って。2幕に宙づりの円盤の上で、ヴォルフと大司教が歌う場面があります。日本版にはない曲です。
ヴァルトシュテッテン男爵夫人が星を掲げて。
[卵の下の方]
黒鍵の巨大ピアノを弾くナンネールとレオポルト。アニメ「巨人の星」の父ちゃんと姉ちゃんみたいと思いながら描きました。
パトリックさんの甘い声、いいですよね。
ミュンヘンで観た時は、旅行に同行する母が出てきて、出発の時にレオポルトとハグしてから、すたすたと歩きだすのを、ヴォルフが荷物を持って「ママ~」と追いかけたりしました。密かに、甘えん坊マザコン ヴォルフと呼んでます。
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