「エリザベート」初代シシィ

2006年8月、ドイツのシュトゥットガルトのアポロシアターで、3週間だけ初代エリザベートのピア ダウエスさんが出演するというので、2日分のチケットを取って出かけました。

ピアさんの舞台は見たことが無く、イメージが湧かないので、アールヌーボー時代のミュシャが描いたサラ ベルナール風にしてみました。

裏は本物のエリザベートのおしるし、イルカをあしらいました。(怪物みたい・・・)

側面は波の中にピアさんの名前を組み込んで。


エッグアートを用意して、喜び勇んで駆け付けたところ・・・ピアさんは1週間のバケーション中。ねぇ、3週間の公演中、1週間休みって、どういうこと?!想定外なんですけど!!

同じ役を複数キャストでやる時の保険に、2日取っておけば少なくとも1回は見られるという算段だったんですけど(泣)。


1日目 カリン セイフリード(で、読み方は合ってるかしら?Karin Seyfried)さん

カリンさんのシシィはとても自然で、大人で、見ごたえありました。「私だけに」の1番は弱音を吐いて、間奏は後ろ向きで立っているのですが、その間にぶわーッとオーラが広がり会場を満たし、2番は強くなると決意表明です。この歌って、こんなにメリハリのある重要なターニングポイントとなる歌なんですね。


2日目はアンネマイケ フォン ダム(Annemieke von Dam)さん

アンネマイケさんは、可愛いシシィでした。スィートな恋愛物語に仕上がっていて、死ぬ場面で喪服を脱いでトートに抱きつくシーンが「ねぇねぇ、アタシ頑張ったでしょ?褒めて褒めて!」と子犬みたいで、「よしよし」と撫でてあげたくなりました。


確か、この時のルキーニは、来日公演と同じブルーノ・グラッシーニさんでした。シュトゥットガルトの時の方が、柄が悪い、ワイルドなルキーニでした。


2幕でシシィがマックスの亡霊と話すシーンで、シシィはギリシャ風の髪型と衣装でコスプレしていました。編み上げて紐でまとめる髪型、紫の衣に巻き付ける紐も芸術的な美しさでした。それでいて、いい大人がおままごとをしているような、違和感と危うさを感じさせて見とれてしまいます。

にかい エッグアート・ギャラリー

昔、作ったエッグアートの中から、ミュージカル関係を集めました。

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