「ウェディングシンガー」「エリザベート」
「ウェディングシンガー」
ローズ:初風 諄
ホリー:樹里 咲穂
ジョージ:新納 慎也
サミー:鈴木 綜馬
本当に楽しい作品です。初演は特に期待せずに行ってハマり、再演もメインキャストがほぼそのままで(KENTAOさんは出なかったけど)、なんて幸運なのだ!
初風さんが、おちゃめな愛らしいおばあちゃま。サングラスをかけてラップもこなすなんて、尊敬!
1幕最後のフラッシュダンスのパロディ、初演はかなりの水量で、樹里さんは痛くないのか心配になるくらい。再演はしょぼい水量になってましたね。頼りないけど放っておけないサミーへの想いが素敵。いい女だね。
新納さん、ユダヤ語の発音を共演者に習ったり、トランペットが上手にならないように気を付けたり、役者の鏡ですね。初風さんへのエスコートもさりげなくて紳士的。
綜馬さん、お腹にクッションを詰めて、中年体型を作るって素晴らしい。ダメっぷりも愛らしいですが、最後に頼れる兄貴風なのもいいですね。
さて、再演では3枚チケットを取りました。
1回目は普通に見て、2回目は衣装チェック、3回目でエッグアートを渡すという計画。
2回目の前々日に、3.11の大地震が発生しました。マチネの上演中。お客様、役者さん、バンドマン、関係者の皆さま、どれほど驚かれたでしょうね。観客が通れる出入口は2か所ともあまり広くないですし。PTSDとか、大丈夫だといいですけど。
2回目はチケットを払い戻し、3回目の時は、キャストが義援金募金箱を持ってお見送りすることになっていました。
「エリザベート」の初演キャストさん
[左の卵]
ルドルフ:井上 芳雄
マリー・ヴェッツェラ風トートダンサー:新納 慎也
[右の卵]
ルドルフの後ろ姿:井上 芳雄
フランツ:鈴木 綜馬
まず、左の卵はプラター公園でのデートをスクープされ、新恋人かという新聞です。
ルドルフは苦悩して頭を抱えています。マリーはルドルフを気遣うそぶりもせず、腕は組んでいるものの、ただ歩いているだけ。
右の卵は、フランツがその新聞を握りしめ、ルドルフを問い詰めるところ。窓際でやるから、これもスクープされてしまうという。
右のエッグを綜馬さんに贈る時に、カードに書きたいと思っていたことがあるのですが、3.11のお見舞いを述べたらスペースが無くなったので、書かなかったことがあります。
「マリーアントワネット」の凱旋公演の初日、綜馬さんがオルレアン公爵として登場してソロを歌った時、ショーストップが起こりました。自然に起こったので、観客は拍手を続けながら周りの人と顔を見合わせ(拍手を続けているの、私だけじゃないよね、という確認だったかな)、綜馬さんもびっくりして一瞬、素に戻っているように見えました。オーケストラピットからも「ん?芝居、止まってる?」とフリーズしたような雰囲気が。
感動と戸惑いが混ざった、すごく貴重な出来事に遭遇できて、幸運でした。
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