「レ・ミゼラブル」マリウス
2003年、レ・ミゼラブルがショートバージョンになった年に、岡田 浩暉さんのマリウスを目当てに観劇しました。
ほわほわしていて、コゼットにデレデレ、学生たちには可愛がられるマリウスでした。
下水道でバルジャンに抱えられる時は、足を動かさず、ズルズルと引きずられていました。背は高いけど、体重は軽いんでしょうか?
この次の公演で、砦の外に弾を取りに行く所で、たまにアンジョルラスにハグしていました。そんなことしてるからガブローシュが先に行っちゃうんじゃん、とツッコんでみたり・・・。感極まって、自然とやってしまうそうです。
この後、3期くらいに、バルジャンの告白で、バルジャンから顔を背けるようになりました。バルジャンが自分に厳しいばかりに、マリウスに後悔する種を植え付けて、ミゼラブルな人にしちゃったねぇ。「僕の愚かさ、許して」で、涙がだーっと出ちゃうじゃないですか。
背景の木がバルジャンで、コゼットを守るように枝を広げ、マリウスはバトンを引き継ぐように一枝だけもらって、コゼットを守ることを誓うように胸に当てています。
原作だとマリウスは弁護士なので、法律の本。燭台はバルジャンの象徴で、本に光と闇を投げかけます。バルジャンの告白に対して冷たくした後悔が、人は間違うことがあることを教え、よい弁護士になれるよう、祈りを込めました。
コゼットは鳥(ひばり?)にして、パンをついばんでいます(右側)。左側は残ったパンです。バルジャンの光に守られ、パンを与えられて育てられたことを描きました。原作だと、ファンティーヌもコゼットも似たようなお花畑さんで、恋人がろくでなしか、まともなマリウスかで結果が違うだけなんだよね。人はパンのみで生きるわけじゃないよと警告を込めて。
原作に、「度重なるバルジャンの奇行に、コゼットは、もはや問いかけようとは思わなかった。」みたいな文章があり、アダルトチルドレンの特徴の一つだと思いました。
0コメント